2024/03/14 10:11


このコラムでは「私の北欧での暮らし。」 をテーマに、実際に北欧での暮らしを経験した方々の気付きをお届けしていただきます。

五人目のコラムニストはノルウェーに留学経験をお持ちのMaoさんにお話を伺いました。





今回は私がノルウェーで見つけた身体も心も温まる暮らしのアイデア、そして住んでいて感じたことについてお話出来ればと思います。ノルウェーの冬は気温が低く寒い上に日照時間が短いのが特徴。そのため冬は特に心地よく過ごす工夫が大切だと感じました。

その一つが編み物。
街には毛糸屋さんや裁縫道具を売ってるお店が多く、毛糸の種類も豊富。待ち時間に編み物をしてる人もちらほらおり、手作りと思われるマフラーや手袋、ニット帽を身につけている人を見かけると心がほっこりしました。それだけ人々の生活に編み物が根付いてるのだと感じ、ノルウェー文化にインスパイアされた私は祖母とフェイスタイムをしながらコースターやマフラーを編んで過ごすようになりました。

ベイキングもおうち時間を充実させる工夫の一つ。休日はお友達と一緒にシナモンロールやジンジャーブレッドハウスを作り、おやつと共にティータイム。ほっとできるひと時でした。また晩酌にはシナモンを入れたホットアルコールを作ってみたり。シナモンやジンジャーなど身体が温まるスパイスを使うところが寒い北欧地域ならではだなと思いました。

またノルウェーの人々にとってクリスマスは特別なもの。離れて暮らしている家族もクリスマスに合わせて帰省するのだとか。クリスマスが近づくにつれて街全体はクリスマスモードになりアドベントカレンダーやキャンドル、お部屋を彩るデコレーションが売られていきます。人も街もクリスマスまでの日をカウントダウンしているようで、クリスマスシーズンのノルウェーは心がトキメキます。

私は学部間の交換留学であったため、学校のタスクに追われていることも多かったです。しかし、街を歩けば芝生でごろごろと寝転ぶ人たち、老夫婦が手を繋いで散歩してる姿、週末のハイキングに出かける人など。なんだか素敵だなぁ、心がほっこりするな、というシーンにたくさん出会いました。

そんなノルウェーの人々の生活を見て、忙しい中でもゆったりする時間を確保したいと思い、少しでもoffの時間を確保するなどバランスの保ち方に気をつけるようになりました。offの時間の質があがったことで学校のタスクの質もスピードも向上していたような気がします。どんなに忙しくても心に余裕を持たせるというのが意識されて、“軽やかに”過ごしていく術を学べたような気がします。

自分が頑張りたいことに向き合うためにも、心地よく過ごす時間を確保することの大切さにノルウェーの人々の暮らしを経て気づかされました。





このコラムを書いてくれたのは



MAO

 

2003年生まれ。海の近くの街で幼少期を過ごす。立教大学経営学部に在学中。2年次にノルウェーのベルゲンでの学部間留学を得てノルウェーのビジネスモデルを学ぶ。また留学中はハイキングやホームパーティーなど日常生活の中から生まれる「暮らしの豊かさ」に触れる。


instagram:mao_aneee