2021/09/18 01:04

このコラムでは「私の北欧での暮らし。」 をテーマに、実際に北欧での暮らしを経験した方々の気付きをお届けしていただきます。


四人目のコラムニストは世田谷区豪徳寺にあるスウェーデンのお菓子やさん「FIKAFABRIKEN」店主の関口愛さん

私も初めて食べた時にその美味しさと不思議な味に魅了されてしまった大好きなお菓子屋さんです。

最後のコラムでは私たちも気になっていた「シナモンロールの日」のスウェーデンについて。




おいしい記念日!


Hej!みなさんこんにちは。あっという間にもうすぐ10月ですね。

10月は私にとってなんだかワクワクする月。その理由は、「Kanelbullensdagーシナモンロールの日ー」があるからです!

その他にもワッフルの日やパンケーキの日など、食べ物に関係する記念日がスウェーデンにはたくさんあります。

今回はその中でも1番盛り上がる「シナモンロールの日」についてお話ししようと思います。


スウェーデンでは毎年10月4日がシナモロールの日とされています。

ベーカリーでシナモンロールが主役になる1日で(普段から愛されているのはもちろん)、スウェーデン人がこぞってシナモンロールをぱくぱく。

祝日ではないのですが、何ともスウェーデンらしいというか、ほっこりする1日です。

友人のSNSを見ていると、10月4日はみんなシナモンロールを作ったり食べたりしていてとてもうらやましい・・・。


留学中に驚いたのは、シナモンロールのレシピが学校から送られてきたこと!どれだけシナモンロールの日が大切にされているのかを実際に感じました。 寮のみんなと一緒に作った日のことは今でも覚えています。今までパンを作ったことがなかったけれど、みんなで力を合わせて作ったシナモンロールはとても美味しかったです! ミルクとバターが温まった甘い匂いや、カルダモンの爽やかな香り、生地のもっちりとした柔らかさ・・・思い出すだけでお腹が空いてきます。 日本に帰って来てお店を開こうと思った時も、シナモンロールは必ず作る!と決めていました。 クリームチーズではなくパールシュガーが乗ったシナモンロールをみて、「これは何?」と聞かれることが多かったけれど、今ではお店で1番人気の商品になりました。 スウェーデンにならって、豪徳寺の店舗でもシナモンロールの日をお祝いしています。 今年はどんな1日になるかな・・・と今から楽しみです。


東京にFIKAFABRIKENをオープンして今年で5年目になります。 新しいことにチャレンジしよう!と思い、10月1日に新店舗をオープンすることに決めました。今度は鷹の台という、自然豊かな場所です。周りに緑道があって、小さな昔からある個人店に囲まれた優しい雰囲気の街で気に入っています。 お店を作る上で大切にしたが、自分がワクワクしたり好き、と思う気持ちです。 スウェーデンの街角にあるような、人々の毎日に寄り添うようなお店にしたいなと思っています。 シナモンロールやカルダモンロール、日本ではまだ珍しい黒パンも販売します。毎日のように試作をしていますが、何度食べても美味しくて、毎日食べても全然飽きません。 スウェーデンで出会ったFIKAという素敵な時間を、これからもたくさんの方に届けられますように。 Tack så mycket!






このコラムを書いてくれたのは



FIKAFABRIKEN 関口 愛

 

学生時代にスウェーデンのルンド大学で教育学を学び、FIKAの文化に魅了され帰国後に自分でお菓子を作り始める。 2017年から世田谷区豪徳寺にてスウェーデンのお菓子やさん「FIKAFABRIKEN」を経営。

2021年10月シナモンロールやカルダモンロール、黒パンを中心としたベーカリー「torpet」がオープン。


■FIKAFABRIKEN(フィーカファブリーケン) 東京都世田谷区豪徳寺1−22−3 小田急線「豪徳寺」駅 徒歩2分 東急世田谷線「山下」駅 徒歩2分

instagram:@_fikafabriken_

instagram ( レシピ ):@everydayfika_jp

Online shop:https://fikafabriken.theshop.jp/


torpet(トルペット) 西武国分寺線鷹の台駅 徒歩2分

instagram:@torpet_bakery