2021/04/07 17:27
このコラムでは「私の北欧での暮らし。」 をテーマに、実際に北欧での暮らしを経験した方々の気付きをお届けしていただきます。
二人目のコラムニストはスウェーデンに在住の音楽家、林イグネル小百合さん。
最後のコラムは気になるスウェーデンのインテリア事情について。
私たちからの素朴な疑問をQ&Aとして交えながらスウェーデンについてお話しいただきました。
スウェーデン流のインテリアの楽しみ方
このコラム連載では、北欧の国・スウェーデンについて少しお話します。
第3回⽬は、スウェーデンとインテリア雑貨について。
一年のうちで冬が長いことや、仕事は就業時間以上働かないことなどから、家で過ごす時間が長いスウェーデン。
暮らしを充実させたいという想いから、インテリア雑貨を楽しむ人が多く、お店も多いです。
スウェーデンは世界最大の家具量販店・雑貨店である・IKEAの生まれの国でもあります。
イケアストックホルム本店
セルフサービスが売りのイケアですが、スウェーデンは、DIYが人気でお店も充実しています。
木を切ったり壁を塗ったり自分流アレンジをする人も多いので、週末はホームセンターも人気です。
夫の家族は皆んな音楽関係者で、専用の音楽スタジオがあるのですが、内装や防音壁、音響設備もDIYしました。
郊外にサマーハウスを買って、長い時間をかけながら自分流に改装していくのもスウェーデンでよくある光景です。
イケアを筆頭に、ストックホルムには雑貨や食器のお店も多く、実用性がありつつも長く愛用したくなる、 ミニマルな北欧デザインが多いです。
シンプルなので木製の物や和食器にも合うデザインが多い気がします。
北欧食器の聖地と呼ばれる、グスタフスベリのアウトレット
インテリアショップには、クリスマス、イースター、ミッドサマーなど、その季節によって飾りつけだけでなく、テーマカラーや柄がお店に並びます。
春は、ポスクと呼ばれるイースターのパステルカラーや、黄色のキャンドル、イースターエッグ、うさぎ柄のペーパーナプキン等が並んでいます。
家具を季節毎に変えるのは難しいですが、クッションカバーやキッチンタオルなど、日々使うものをほんの少し変化させて、 暮らしの中で季節を楽しむようになったのも、スウェーデンに住むようになってからかもしれません。
スウェーデンはセカンドハンドやヴィンテージのお店も充実しています。
ストックホルムは特に賃貸を見つけるのが難しく、引っ越しをする機会も多いため、物を捨てる代わりに、セカンドハンドへ手放す人が多いです。街にはセカンドハンドのインテリアや雑貨店が多く、掘り出し物に出会うこともしばしば。
年末年始に断捨離をするのですが、この前使わなくなった洋服を置いて来たら、アラビアのヴィンテージのコーヒーカップを発見しました!
セカンドハンド店をふらりと覗いてみて思いがけない出会いがあるのは、スウェーデン生活での楽しみのひとつです。
Q & A t i m e
ismiraiの2人が思った 素朴な疑問を聞いてみました!
Q.なぜスウェーデンではDIYが
根付いているのでしょうか?
小学校に、”トラースロイド”という技術家庭のような授業があります。またキッズのテレビ番組にも、工具がモチーフになったキャラクターがあったり、修理がテーマになったアニメがあったりと、小さい頃から物作りやDIYの教育が浸透しているイメージです。
Q.セカンドハンドはどのくらい浸透しているのでしょうか?
ストックホルムには街のところどころに、大手セカンドハンドチェーン店の大きなリサイクルポストが置いてあり、洋服など布類を回収できるポストがあります。回収された物は、洗浄・リメイク・選別などの後セカンドハンドで販売され、売り上げは持続可能な取り組みの事業に使われているようです。
近所のリサイクルポスト (洋服、テキスタイル、靴、カバン、布類専用)
Q.小百合さんおすすめのスウェーデンのお店を教えてください!
[1] Åhléns City (オーレンス シティ)
[ Google map ]
ストックホルム中央駅直結、スウェーデン最大の百貨店。コスメ、ファッション、キッチン雑貨、食器等、売り場も充実しています。 カフェやレストランも入っていて、お土産探しには地下の広いスーパーがおすすめ。過去動画にもなっているので是非ご覧ください。
[3] Emmaus Stockholm (エマウス ストックホルム)
[ Google map ]
セカンドハンド店。ファッションアイテムが豊富。
街に配置されたグリーンのリサイクルポストで見かけることも多く、手放すのも気軽。
[4] Gustavsberg iittala outlet (グスタフスベリ・イッタラアウトレット) [ Google map ] 北欧食器の聖地。ストックホルム郊外ですが、可愛い街なので、少し足を伸ばしてみるのもおすすめ。(こちらも過去動画があるのでもしよければ♩)
このコラムを書いてくれたのは
Sayuri Hayashi Egnell
2020年より北欧暮らしをオリジナルの⾳楽と映像で綴るYoutubeチャンネル【Lilladag】を運営、週1回以上更新。スウェーデン生活についてのポッドキャストなど、様々な創作活動を行う。2014年都市空間のサウンドコンペティションにて坂本⿓⼀⽒に選出され金賞受賞、2019年映画”午前0時、キスしに来てよ”音楽担当。ストックホルムノーベル博物館主催の展示、BIWAKOビエンナーレ2020にインスタレーション作品を展示するなど、アート製作も行う。
instagram:@lilladag
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