スウェーデンの好きなところ「個性の尊重」について | 私の北欧での暮らし。vol.5 | ポスター屋さんismirai home | 北欧ポスターとインテリア雑貨のお店

2021/01/28 15:54



このコラムでは「私の北欧での暮らし。」 をテーマに、実際に北欧での暮らしを経験した方々の気付きをお届けしていただきます。


二人目はスウェーデンに在住の音楽家、林イグネル小百合さん。

音楽や動画など様々な創作活動をされていて、Youtubeにアップされている北欧での暮らしのVlogは私たちも大ファンです。

今回は私たちからの素朴な疑問をQ&Aとして交えながらスウェーデンについてお話しいただきました。





個性の尊重について

このコラム連載では、北欧の国・スウェーデンについて少しお話します。 
2回⽬は、スウェーデンの好きなところ、個の尊重についてです。
実はスウェーデンは移⺠大国と言われており、様々な国籍の⼈が住んでいます。

私は2013年から約4年間スウェーデンの⼩中学校で⾳楽教師として働いていたのですが、
特に移⺠二世の子供達が多いエリアだったこともあり、それぞれの個を尊重することが⼤事にされていました。 

例えば、学校に限らずカフェや公共施設等でも意外と多いですが、男女のトイレが共同です。

給⻝も豚⾁を食べない子、乳製品が⻝べられない⼦など、様々な場面で個に合わせることが重視
されます。
⾒た目は、みんな違って当たり前、同じ洋服や髪型に統⼀されることはありません。
女の⼦だから、男の⼦だから、という表現は使われず、また家族の形態も様々。


小学校でのルチア祭の様子

もともと私が関わる音楽やアートなどは、何が正しいという正解が⾒えにくい分野です。

⾃由な発想、新しい素材や個性の掛け合わせが得意であればあるほど、新しいものが⽣まれやすいし、 クリエイティブシーンにおいて、個性はすごく⼤事な要素です。

⾃由さや新しいものに需要が動いていく分野では、個性を大切にしてくれる環境、みんな違ってみんないい。
余白が多いスウェーデンは、可能性を感じさせてくれるように感じます。



Q & A t i m e

ismiraiの2人が思った 素朴な疑問を聞いてみました!

Q.それぞれの食志向に合わせて どのようにメニューが提供されるのでしょうか?

ストックホルムだと、レストランやカフェで、メニュー表にベジタリアンメニューのないお店を見たことがないかもしれません。
マクドナルドなどのチェーン店、ステーキ専⾨店などでも、少なくとも⼀つ以上のベジ・ビーガンメニューが⽤意されており、アレルギー対策も含め、メニュー 表に材料は何を使用されているかを表記してあることが多いです。
スーパーでは、ビーガンコーナー、ラクトスフリーコーナー、グルテンフリーコーナー等もあります。

また、例えば宗教上の理理由から豚⾁を食べられない⽣徒がクラスに何⼈もいましたが、給⻝はもちろんハロウィンなど特別なイベント時に配布するお菓子も気を使いました。
ゼリーやマシュマロ等ゼラチンが含まれているものはベジタリアンではないので、仕事を始めた当初はそういった 知識不足が問題にならないように、⽇々勉強でした。

スーパーのベジコーナー

Q.男女共同のトイレで戸惑ったことや、 また防犯面は大丈夫なんでしょうか? 

学校のトイレやカフェなどは、見通しがよいし⼩さな場所なので⼼配に感じたことはないです。
また、公衆トイレ等は犯罪防止もひとつの理由で有料だったり、デパートなどはトイレの⼊口に管理理者がいて、有料だったりすることが多いです。ホテルや空港など場所によって男女分かれていたりもします。
トイレは日本が世界一綺麗なので、ヨーロッパに行くと、清潔さの違いに戸惑う人は多いかもしれませんね。

Q.校則や制服、就職や⼈種などの場面では 個はどのように尊重されるのでしょうか?

もし髪の色や服装など外見に関する規則などを学校が儲けたら問題になるかなと思います。
⼩学生でもピアスや化粧をしていたりもしますし、⾃分で選択できることも⼤切なので、学業に関して関係のないことを指摘したり、⼦供達を統一させることはないです。⾃由です。
基本的に、教育現場で⼦供達に対して学業以外のことで規則を儲ける権利がないのだと思います。
大企業に勤める友⼈や、元同僚の先⽣にもタトゥーや⿐ピアスをしている⼈がいますし、⼈を外見で判断するな、とよく⾔われますが、本当に外見と仕事内容は関係ないよなぁ、という基本的なところに移住当初は気付かされた記憶があります。


路面電車の中での犬エリア
ちなみに動物保護法というものがあって、動物も人と快適に暮らせるよう色々守られています。
電車には、犬も一緒に乗れるエリアがありますよ。





このコラムを書いてくれたのは


Sayuri Hayashi Egnell

2020年より北欧暮らしをオリジナルの⾳楽と映像で綴るYoutubeチャンネル【Lilladag】を運営、週1回以上更新。スウェーデン生活についてのポッドキャストなど、様々な創作活動を行う。2014年都市空間のサウンドコンペティションにて坂本⿓⼀⽒に選出され金賞受賞、2019年映画”午前0時、キスしに来てよ”音楽担当。ストックホルムノーベル博物館主催の展示、BIWAKOビエンナーレ2020にインスタレーション作品を展示するなど、アート製作も行う。 instagram:@lilladag
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