シンプルなのに惹きつけられる魅力

食器などインテリアデザインを専門とするフィンランドを代表する大手デザイン企業“iittala（イッタラ）”のフラワーベースです。
デザインはフィンランドを代表するデザイナーKaj Franck（カイ・フランク）です。

シンプルなフォルムですが、数多くの遊び心のあるアートピースも手がけてきた彼のデザインはどこか実験的な面白さを感じます。
また2トーンに分かれていて、下の透明な部分があることで、重くならずに軽やかな印象を与えてくれ、マウスブローならではの揺らぎも味があって魅力的に思えます。
またこの色はカイ・フランクやイッタラらしさを感じる独特の青色であり、フィンランドの湖や晴れ渡った綺麗な空の色のような広大なスケールを彷彿とさせます。
旧ロゴの三角タイプのシールが付いています。

ismriaiのお気に入りポイント

買い付けの際に一目見て、もしや？と思ったら、やはりカイ・フランクのデザインでした。
「デザインは匿名性を持つべき」と公言していたカイ・フランクですが、その洗練されたフォルムや色使いは特徴がないようで、カイ・フランクの息遣いを感じさせるものだなと思いました。

イッタラのシールは剥がす、剥がさない問題でよく話題になりますが、個人的には赤のシールがこの青に映えていて、良いアクセントになっていて素敵だなと思っています。
もちろんヴィンテージとしての旧ロゴシールというのもときめきポイントです！

商品詳細

◯生産国 : フィンランド
◯メーカー：iittala（イッタラ）
◯デザイナー：Kaj Franck（カイ・フランク）
◯製造年：1964〜1970年？

◯型番 : V024
◯色 : ブルー
◯サイズ : h5.3 cm , φ:12.7cm

iitala（イッタラ）について

iittala（イッタラ）は食器などインテリアデザインを専門とするフィンランドを代表する企業です。
かつて装飾が先行していた食器から、使いやすさから生まれる機能的な美学を表現し、現在の北欧デザインを世の中に誕生させた企業の1つです。

1881年にフィンランドのイッタラ村のガラス工場から始まり、1930年頃より実験的で芸術的な商品を作るベンチャーへと拡大しました。数多くの名作品をデザインし、世界的なトリエンナーレでも賞を受賞するなどし、イッタラのガラスやデザインに対する哲学はガラス業界やデザイン業界に大きな影響を与えました。

Alvar Aalto（アルヴァ・アアルト）やAino Aalto（アイノ・アアルト）、Kaj Franck（カイ・フランク）、Tapio Wirkkala（タピオ・ヴィルカラ）、Oiva Toika（オイバ・トイッカ）、Timo Sarpaneva　（ティモ・サルパネヴァ）などの多くのデザイナーが在籍していました。

美しさと機能性を持ち合わせ、飽きのこないタイムレスなデザインを全ての人に届けるという理念は今でも続いています。現在も人々の日々の日常を明るく照らし、豊かにし、先進的な企業として北欧デザインを牽引している企業です。

Kaj Franck（カイ・フランク）について

Kaj Franck [ カイ・フランク ]
1911 - 1989　　フィンランド

フィンランドを代表するデザイナー。“フィンランドデザインの良心”とも称され、数多くの名作をこの世に生み出しました。
当時の陶芸の経験がないまま、その才能を見出されアラビアに抜擢され入社しました。またリーダーとしての素質を持ち、アートディレクターとしてチームでの制作を多く手掛けてきました。
デザインの黄金期であった1950年代では、多くの技術も開発され、その中で「ディナーセットを玉砕せよ」というスローガンのもと生み出したのが“キルタ”シリーズでした。丈夫で安価で、使い方を限定しないデザインは、当時の装飾的で用途が限定される食器文化に、一石を投じました。
アラビアで働くかたわら、イッタラやヌータヤルヴィ、ヴァルツィラでも働き、フィンランドを代表する多くの企業で活躍しました。
素材を活かし、使い勝手や生産を考慮したベーシックでシンプルな造形は、それだけではなく時を超えて愛され続けるデザインと信じており、その通り、彼のデザインは現在でも生産が続いています。