憧れのあの鳥です

食器などインテリアデザインを専門とするフィンランドを代表する大手デザイン企業“iittala（イッタラ）”の人気シリーズ“Birds by Toikka”です。
デザインはフィンランドを代表するガラスデザイナーのOiva Toikka（オイバ・トイッカ）です。

Birdは世界にも多くのファンがいて、熱心なコレクターがいることでも有名です。1973年のヌータヤルヴィ時代からから現在に至るまで毎年様々な種類の鳥が生み出されています。
1996年からは「アニュアル・バード」という企画として、その年のみの限定で販売される特別なバードが毎年デザインされています。

また実在する鳥だけではなく、オイバの想像の中で生まれたデザインもあります。バードはその豊かな発想を熟練のガラス職人との共同作業で作り上げるアート作品なのです。
一つ一つが手吹き作業で作られているので、本物の鳥と同じように一つとして同じものはないというところも大きな魅力の一つかと思います。

取り扱うのは2004年発売の“Small Gold Crest（スモールゴールドクレスト）”。和名がキクイタダキという小さな鳥がモチーフになっています。こちらはバードシリーズの中でも小さなサイズのものになっています。
手のひらにちょこんと収まるくらいの可愛らしいサイズ感はバード初心者にもおすすめしたい理由の一つです。

ismiraiのお気に入りポイント

ヴィンテージを始めるにあたって、憧れのバードは必ず取り扱いたいと思ったアイテムの一つでした。憧れはあるけど、置き場や値段でなかなか決意ができないという方も楽しんでいただけるように、この小さな子の取り扱いを決めました。
サイズもそうですが、柄についても慎重に選びました。斑点はヨーヨーの柄のようで可愛く、層になっているので奥行きを感じさせます。土台のグリーンは少しメタリックなカラーで、見る角度によって色を変えて、鳥の羽のような美しさがあります。
最初は遠目から見た印象で流してしまったのですが、見れば見るほど味わいが出てくるスルメのような凝った模様です。

商品情報

◯生産国 : フィンランド
◯メーカー：iitala（イッタラ）
◯デザイナー：Oiva Toikka（オイヴァ・トイッカ）
◯製造年：2004年

◯型番 : V027
◯色 : メタルグリーン、黒黄色斑点、頭部クリア
◯サイズ : 約h4cm 、w7cm

iitala（イッタラ）について

iittala（イッタラ）は食器などインテリアデザインを専門とするフィンランドを代表する企業です。
かつて装飾が先行していた食器から、使いやすさから生まれる機能的な美学を表現し、現在の北欧デザインを世の中に誕生させた企業の1つです。

1881年にフィンランドのイッタラ村のガラス工場から始まり、1930年頃より実験的で芸術的な商品を作るベンチャーへと拡大しました。数多くの名作品をデザインし、世界的なトリエンナーレでも賞を受賞するなどし、イッタラのガラスやデザインに対する哲学はガラス業界やデザイン業界に大きな影響を与えました。

Alvar Aalto（アルヴァ・アアルト）やAino Aalto（アイノ・アアルト）、Kaj Franck（カイ・フランク）、Tapio Wirkkala（タピオ・ヴィルカラ）、Oiva Toika（オイバ・トイッカ）、Timo Sarpaneva　（ティモ・サルパネヴァ）などの多くのデザイナーが在籍していました。

美しさと機能性を持ち合わせ、飽きのこないタイムレスなデザインを全ての人に届けるという理念は今でも続いています。現在も人々の日々の日常を明るく照らし、豊かにし、先進的な企業として北欧デザインを牽引している企業です。

Oiva Toikka（オイヴァ・トイッカ）について

Oiva Toikka [ オイヴァ・トイッカ ]
1931 - 2019　フィンランド

フィンランドを代表するガラスデザイナー。“カステヘルミ”や“ピオニー”、“フローラ”等の数々の人気を博したシリーズと世界的にもファンの多いBirdシリーズを生み出してきました。1950年代にアラビアから始まり、1963年ヌータヤルヴィのガラス工房の専属デザイナーとなりました。
ガラスのほかにも、彼の芸術的活動は、舞台演出、ファッションデザイン、プラスティックのインテリアデザインにも及びます。
イッタラのデザイナーとしてもカイ・フランクデザインアワードやプリンス・ユージン・メダルをはじめ、名高いアワードをいくつか受賞しています。