花をより美しく見せてくれる相乗効果の形

フィンランドを代表するガラスデザイナーのOiva Toikka（オイバ・トイッカ）デザインのフラワーベース“Vilja（ヴィルヤ）”です。

このフラワーベースは1980年に作られてから、Nuutajarvi（ヌータヤルヴィ）社から始まり、合併の中でARABIA（アラビア） 、iittala（イッタラ）と3社に渡り1990年まで製造されてきました。
そのためブランドロゴシールに違いがあります。こちらはARABIA社のものになっています。

中央のくびれと流線を描くこのフォルムは、生けた花を美しく見せてくれるデザインです。上から見た時も正円かと思いきや楕円形になっており、そこも飾る際にバランスをとりやすくしているポイントなのかと想像しています。

ismirai お気に入りポイント

上にかけてねじれて生まれたようなくびれや、流線がお花への視線誘導になっているので、花を飾ってこそ両方が美しく活かせるデザインだなと思います。くびれの部分でまとまるので、花のばらつきも起こらず、安定して飾ることができると思います。
花を飾らないオブジェのようなフラワーベースもありますが、ぜひ色んなお花を飾って楽しんでいただきたいです。

商品詳細

◯生産国 : フィンランド
◯メーカー：ARABIA
◯デザイナー：Oiva Toikka（オイバ・トイッカ）
◯シリーズ：Vilja（ヴィルヤ）
◯製造年：1980〜90年代

◯型番 : V022
◯色 : クリア
◯サイズ : h17cm × φ10cm×8cm

ARABIA（アラビア）について

140年の古い歴史を持ち、フィンランドまたは、北欧を代表する大手陶器メーカーです。現行品とヴィンテージを含め世界中に多くのファンがいます。

Birger Kaipiainen（ビルゲル・カイピアイネン）、Kaj Franck（カイ・フランク）、Ulla Procope（ウラ・プロコペ）、Esteri Tomula（エステリ・トムラ）、Raija Uosikkinen（ライヤ・ウオシッキネン）など多くの有名デザイナーが在籍していました。

1873年にスウェーデンのロールストランド社が、フィンランドのヘルシンキ郊外にあるアラビア地区に設立した製陶所が始まり。当時はまだフィンランドは独立していませんでした。
1900年の初め頃までは、主にロシア向けの商品を生産販売を行っていました。その後、1916年にロールストランド社から独立ののち、国家としてもロシアからの独立をし、フィンランドの国民的陶器メーカーへと発展を遂げました。

優れた作家やデザイナーに自由な創作活動を支援するアート部門や、実用的な機能主義を取り入れた日用品のデザイン部門など、先進的なものづくりの仕組みと理念を持つことで、人々に受け入れられ愛され続けています。

Oiva Toikka（オイヴァ・トイッカ）について

Oiva Toikka [ オイヴァ・トイッカ ]
1931 - 2019　フィンランド

フィンランドを代表するガラスデザイナー。“カステヘルミ”や“ピオニー”、“フローラ”等の数々の人気を博したシリーズと、世界的にもファンの多いBirdシリーズを生み出してきました。1950年代にアラビアから始まり、1963年ヌータヤルヴィのガラス工房の専属デザイナーとなりました。
ガラスのほかにも、彼の芸術的活動は、舞台演出、ファッションデザイン、プラスティックのインテリアデザインにも及びます。
イッタラのデザイナーとしてもカイ・フランクデザインアワードやプリンス・ユージン・メダルをはじめ、名高いアワードをいくつか受賞しています。