2024/01/30 19:27


このコラムでは「私の北欧での暮らし。」 をテーマに、実際に北欧での暮らしを経験した方々の気付きをお届けしていただきます。

五人目のコラムニストはノルウェーに留学経験をお持ちのMaoさん。

ノルウェーのサスティナビリティに関するビジネスを学ばれたということでお話を伺いました。






Hei! 初めまして。経営学部の学部間留学としてノルウェーに留学しておりました、maoです。

第一回目となる今回は私が留学していたノルウェーで発見したサステナビリティについてお話できればなと思います。日本でサステナビリティというトピックを聞くと「意識が高い」といわれたり、お堅いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ノルウェーでは人々の生活の中に自然にサステナビリティが馴染んでいるような印象を受けました。固く捉えすぎず、こんなアイディアもあるのか、という感覚で読んで頂けたら嬉しいです。



1 vintage shop / ヴィンテージショップ


休日や放課後はよく友達とベルゲンの街を散策をして過ごしていました。歩きながら感じたのはベルゲンでは古着屋さんやビンテージ雑貨、古本屋さんなどのセカンドハンドショップやヴィンテージショップが充実しているということ。 ヴィンテージショップの形も様々。量り売りで値段が決まるものや自分が寄付したものでポイントをもらうポイント制度など。ユニークだな〜と感じました。



その中でも私のお気に入りはこのコーヒーのカップアンドソーサー。Porsgrund Porcelain Factoryというノルウェーの陶器メーカーです。1886年に創業され、ノルウェー王室や各国のノルウェー大使館でも使われていました。 実はこの陶器メーカー、ノルウェーにくる前から狙っていたものでヴィンテージショップで購入できたらなとアンテナを張っていました。

ヴィンテージショップは掘り出し物を探すような感覚でお買い物を楽しめること、年代をこえた商品が手に入ることが良さだなと思います。もちろん新品のお買い物を楽しむことも良いことだと思うのですが、ひとつの選択肢として身近にプラットフォームがあることは素敵だなと思いました。



2 vegan・vegetarian / ヴィーガン・ベジタリアン


ヨーロッパの他の地域と比べるとノルウェーはまだ少ないかもしれませんが日本と比べると断然ベジタリアンやヴィーガンオプションが多いです。学校のイベントでフリーフードがある際も必ずベジタリアンの方用のものが用意されています。ベジタリアンの人もヴィーガンの人もそうじゃない人も一緒にご飯を楽しめる環境があることが良いところだと感じました。

食べ物だけではなくスキンケアグッズなども身近に手に入ります。個人的に好きなクリーンビューティ系のスキンケアやコスメは、近くのスーパー等で奮発しなくてよい値段で手に入れることができ、豊富な品揃いにワクワクしていました。クリーンであることをブランド価値にしなくても売れるくらい生活に染み付いてるんだな、思いました。



3 bulk shop / バルクショップ


お買い物をしていて感じたのが量り売りが多いこと。日本で見かけることも増えてきたバルクショップが街にはたくさんありました。紅茶や洗剤、ドライフルーツなどが量り売りされており、気になるけど容量が多いと使い切れるか不安...という方も少ない量からお試し感覚で利用できるのが嬉しいところ。



また、お店だけでなく学校にもバルクショップのアイディアが取り入れられてました。学校のカフェテリアは量り売り形式。好きなものを好きなだけ自分の好みで選ぶことができます。その日の気分で自分自身でカスタムできることに量り売り形式の魅力を感じてました。



人にも環境にとっても心地よいアイディアが数々散りばめられてるノルウェー。ノルウェーでの留学生活で感じられたような気がします。

サステナビリティの定義は人それぞれだと思います。だからこそ自分の暮らしの中にフィットする方法を見つけて取り入れていくことが心地よく続けていける秘訣なのではないかと思いました。このコラムがみなさんの暮らしの中でできるサステナビリティのアイディアの発見になりましたら嬉しいです。 それでは Vi ses!







このコラムを書いてくれたのは



MAO

 

2003年生まれ。海の近くの街で幼少期を過ごす。立教大学経営学部に在学中。2年次にノルウェーのベルゲンでの学部間留学を得てノルウェーのビジネスモデルを学ぶ。また留学中はハイキングやホームパーティーなど日常生活の中から生まれる「暮らしの豊かさ」に触れる。


instagram:mao_aneee